皆さんは普段お医者さんに行って診察を受けて、処方箋をもらい、薬局で薬を購入するというのが当たり前ですよね。それ以外の方法で医者の処方する薬を買うことができるということをご存じでしょうか。
全ての医薬品が対象というわけではありませんが(後述します)、「処方箋がなくとも調剤薬局で購入できる医薬品」というものがきちんと規定されており、その代表的なものに以下のような薬があります。

PICKUP-処方箋予約対応!

pickup

【処方箋予約優先】

クオール薬局ビックカメラ新宿東口店 【新宿駅・新宿三丁目駅からすぐ】ビックロの地下1階、年中無休で夜10時まで処方箋を受け付けています!【カードOK】【口コミ評価

PICKUP-処方箋予約対応!

pickup

【処方箋予約優先】

ドラッグセイムス 西新宿6丁目薬局 【新宿中央公園北側】お買い物にも便利なドラッグストアと調剤薬局の店舗です【カードOK】【口コミ評価

※下記リンクを押すとおくすりロコ内の該当医薬品検索結果ページが開きます。

※2017/10/13 こちらに対象となる医薬品を追記しました。
※2017/12/28 上記「ムコスタ」は正しくは「胃粘膜保護薬」でした。修正いたします。ご指摘いただきました読者の皆様にお礼申し上げます。

もしかしたら、あなたが定期的に処方してもらっている薬もあるかもしれません。今回はあまり知られていない、この仕組についてご紹介します。

その処方箋って

実は調剤薬局で購入する医薬品には、以下のような区別があります。

  • 「処方せん医薬品」=医師の処方せんがなければ購入できない医薬品
  • 「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」=医師の処方せんがなくてもいくつかの条件などを満たせば購入できる医薬品
  • 「処方せん医薬品」「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」という文言が、その区分名の正式名称です。

    「医療用医薬品」というのは「医師の処方せんに基づいて薬剤師が調剤して交付(渡す)されるお薬」のことです。
    まず一般的には、「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」というのが存在することも認知されていませんよね。「初めて聞いた」という方がほとんどではないでしょうか。

    「処方せんがなくても購入できる医薬品ってなに??」
    「ドラッグストアに売ってるの??」
    「調剤薬局で買えるの??」
    「保険適用は??」
    などなど、様々な疑問も湧きます。

    ここからは少しややこしい話になりますが、医療用医薬品は2017年9月時点で約15,000品目あり、その内「医師の処方せんがなければ購入できない医薬品は約7,600品目で、主に抗生物質、向精神薬類、高血圧、糖尿病、高脂血症などの疾病薬など」となっています。これらが「処方せん医薬品」として規定されており、医師の作成する処方箋がなければ患者は購入できず、またもし処方箋なしに薬局は患者へ販売すると罰則があります

    残りの約7,400品目ですが、上記のような薬以外の主には急性疾患・アレルギー・漢方エキス剤などとなります。
    全医療用医薬品が約15,000品目、そのうち約50%、半数もの医薬品が、実は「処方箋がなくても合法的に購入できる医薬品」となります。この事実、すごいと思いませんか?

    しかし、このような処方箋不要で薬局が医療用医薬品を販売するのにはいくつか条件があります。
    まず大原則としては「原則処方せんに基づく交付(渡す)」となっており、「薬局医薬品の取扱いについて」(薬食発0318第4号)では以下のような記載がされています。

    正当な理由:一般用医薬品の販売も考慮したが利用者(患者)が希望する場合があり、薬局が
    「必要最低限の数量を販売すること」
    「販売記録を作成し2年間保存すること」
    「調剤室内で保管・分割すること」
    「服薬指導を実施すること」
    「添付文書などの情報を添付すること」

    を守ることにより、処方箋なしで許可れている医薬品の販売ができるものとしています。この販売の仕方のことを薬局業界では「零売(れいばい)」と呼ばれています。

    どうしても病院に行く時間が無く一般用医薬品(ドラッグストアなどで市販されているOTC医薬品など)を購入しようと薬局・ドラッグストアの薬剤師に相談に行かれる人も多いと聞きます。そういったところでは、上記のようなルールを守り、正当に販売されているようです。

    しかし、肝心の「処方箋なしで医療用医薬品を買ったらいくらなの?」という点には注意が必要です。それは「薬の金額は薬局が自由に決められる」ということです。
    処方箋を持参して調剤薬局で薬を受け取る場合には、国で価格が決められているために全国一律の値段(薬価)となっています。そのため「薬自体の金額はどこでも同じ」なのですが(実際には調剤技術料の差などにより同じ処方箋でも薬局ごとに金額差があります。こちらを参照ください)、「零売」の場合は、薬局側が自由に金額を決められるため実際にいくらなのか聞いてみないとわからない、ということになります。よくあるケースでは、「薬価の2~3倍程度、薬によってはそれ以上」で購入できるようです。

    通常、調剤薬局でお薬をもらうには、以下のような流れです。

    ①病院にいく
    ②診察してもらう
    ③処方せんをもらう→病院の診察代
    ④調剤薬局にいく
    ⑤お薬を購入する→調剤薬局のお薬代

    病院と調剤薬局でそれぞれ診察代とお薬代を負担しますが、「零売」を行う薬局(=零売薬局と言われます)では同じお薬を販売してもらった場合には「診察代+お薬代の合計よりも安い」と言われています。また病院の待ち時間、診察時間も発生しませんので、気持ち的にも楽ですね。
    また同じ成分が含まれている市販薬で同量程度購入する場合でも、ドラッグストアや薬局で購入するよりも安い価格となるケースもあります。

    例えば、「医療用医薬品と同じ成分が含まれている市販薬」として代表的な医薬品は鎮痛剤の「ロキソニン錠60mg」です。市販薬としては「ロキソニンS」として購入できます。

    「零売」ではすべての医療用医薬品が購入できるわけではありません。上記に書いているとおり抗生物質、向精神薬類、高血圧、糖尿病、高脂血症などの疾病薬などの医療用医薬品は処方箋無しで調剤薬局では販売することは禁止されていますので、このような薬は零売薬局であっても当然購入できません。

    おくすりロコの医薬品検索でお薬を検索すると「処方せん医薬品」か「処方せん医薬品以外の医薬品」かの種別がわかるようになっています。自分が服用している(服用していた)お薬を検索してみて、その薬がどちらに該当しているのかを見てみてはいかがでしょうか。お薬を購入、服用するときの選択肢の一つとして、自分の薬が「薬局で処方箋がなくても買える」ということを覚えておいてもよいと思います。
    おくすりロコでは「安い調剤薬局」を検索するだけではなく、このようないろいろなお薬の種別や情報を検索することができます。あなたの健康管理の一つの情報として、是非お使いください。

    ※本記事は医師の診察を受けずに、薬局で医療用医薬品を購入することを推奨している内容ではございません。原則として医師の診断を受け、適切なお薬を処方してもらいましょう。