同じお薬をもらっても払う金額が違うんだって

調剤薬局で支払うお薬代の謎 その1

病気で病院に行って、処方せん持って薬局へ行ってお金を払う。
なんでもない生活の一部ですが「薬局で払う金額は違うんだって」という声をこのごろ耳にします。
「違う」と言われても‥‥、薬局にメニューがあるわけでもないし特別なリクエスト(「すぐ効く薬ください!!」とか)なんかは言わないし、あるとすれば「薬代を安くしたいのでジェネリックでお願いします」くらいですよね。
この記事ではシリーズで「薬局で払う金額は薬局によって違う」という事実をわかりやすく説明していきたいと思います。
なお、この記事内容は2017年3月の執筆時点の内容です。

2016年に制度変更が行われました

平成28年(2016年)4月に調剤報酬と薬価の改定がおこなわれました。
ちなみにこの改定は2年に1度おこなわれるもので、次は来年平成30年(2018年)です。
この改定では保険薬局(以下薬局)を細かく分類することや後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用率やかかりつけ薬剤師・薬局のいろんなルールが決められました。

今回の記事でお話しするのは、細かく分類された「調剤基本料」について、です。

領収書には全部書いてある!

その前にもしお手元に薬局からもらった領収証があれば見てみてください。サンプルを下に載せますね。

薬局領収書

薬局領収書


領収書の中にはこんな項目があると思います。
「調剤技術料」「薬学管理用」「薬剤料」の3つです。
この記事で取りあげる「調剤基本料」はこの中の「調剤技術料」に入るものとなります。

「調剤基本料」の種類

では、まず「調剤基本料」の種類からですが、文字通り「基本料」というくらいですから薬局の基礎とするものと考えるといいと思います。「基礎とする」とは薬局の場所や経営、処方せん受付回数というものとなり、これらの数値や割合で以下の6種類にわかれています。

調剤基本料1(41点)
調剤基本料2(25点)
調剤基本料3(20点)
調剤基本料4(31点)
調剤基本料5(19点)
特別調剤基本料(15点)

そして、カッコの中は点数で薬局ではいろんな点数を1点10円で換算して私たちの支払う料金を計算します。

ほとんどの薬局は「調剤基本料1(41点)」を算定することになりますが、処方せん受付回数が多く特定の医療機関(病院・診療所・クリニック)からの処方せん受付割合が高い場合に「調剤基本料2(25点)」または「調剤基本料5(19点)」、処方せん受付数が40,000回/月以上(チェーン薬局全体(同一法人グループ)において)で特定の医療機関(病院・診療所・クリニック)からの処方せん受付割合が95%を超えるかまたは、特定の保険医療機関(病院・診療所・クリニック)と不動産の賃貸借関係にある薬局が「調剤基本料3(20点)」となります。

ここまでのまとめ

文字ばかりで辛いかもしれませんが、ここまでの内容をちょっと強引にまとめると

    • 調剤基本料2(25点)はチェーン薬局ではないが特定の医療機関からの処方せん受付回数が多い薬局
    • 調剤基本料3(20点)はチェーン薬局であって特定の医療機関からの処方せん受付回数が多い薬局

と言えると思います。もちろんこのケース以外も存在しますが、傾向としてはこのような把握の仕方でよいかと思います。

ということで、まずは初回はここまで!
なかなかの情報量ですが、次回も引き続きこの調剤基本料について深く解説していきたいと思いますので、是非お読みください。

    調剤薬局で支払うお薬代の謎 その2を読む

  • 本記事は執筆時点(2017年3月)での内容となります。
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